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かんがえたこと

同期入社は“引きこもり”くん。2日目の夜、彼の姿はもうなかった。

強羅花壇
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カルロスを知らない方へ!

カルロスこと小林勝宗とは

1月18日、僕は短期住み込みバイトのため箱根の強羅を訪れた。

その日はちょうど日本列島に寒波が訪れた日で、首都圏の交通機関はすべて麻痺していた。

僕も自宅から強羅まで通常なら約3時間かかるところ、遅延に遅延を重ね、5時間半かかって到着した。

2時間前に着くように出発したのに、結局30分の遅刻となった。

※ トップ画は強羅花壇 GORAKADANより拝借。

 

箱根登山線の美しい景色を堪能しながら、強羅駅に着いた。

働く予定の旅館に着くと、総務の方が館内を案内してくれた。

偶然にも同じ日に入社するNくんは僕の到着を待っていたようだ。

話を聞いてみると群馬県から来たそうだ。

神奈川県から来た僕より早くついていた。

僕は持ち前の元気と明るさで、笑ってごまかすしかなかった。
 

一通り館内を案内し終わり、寮まで車で送迎された。

途中、通勤用の定期券を購入した。

僕は1ヶ月働く予定で、Nくんは3ヶ月の予定だった。

でもNくんはお金がないとのことで、1ヶ月分だけ買っておくことにしていた。
 

寮に着いた。

そこで従業員さんと別れ、僕たちだけ取り残された。

バイトの拘束時間もわからなければ、どんなことをするかも詳しくわからない。

同じ不安を抱えていたことだろう。
 

夜、風呂あがりに寮の自動販売機で売っている缶チューハイを2本買って、彼の部屋を訪れた。

社員さん曰く、同じ日の入社はなかなか珍しいらしい。

そんな偶然の同期とせっかくだから語ろうと彼の部屋を訪れた。

彼の部屋は壁一枚挟んだ隣に位置している。
 

いろんなことを話した。

僕はブログを書いていること、彼は長年に渡って引きこもり生活を繰り返していたこと。

3ヶ月働く予定だが、出来れば期間を延長して働き続けたいとも言っていた。

僕は彼の話を聞いて、すっかり打ち解けたと思っていた。
 

出勤初日。

午前も午後もなんとか働くことが出来た。

慣れない仕事なので相当疲れた。

Nくんと一緒に帰ってきたとき、彼の表情は曇っていた。

いろいろと考えていたみたいだ。

話を聞いてみてもうまく言葉にして答えることが出来なさそうだった。

僕はこの恵まれた条件、この仕事内容でなぜ悩むのかわからなかった。

“根性なしめ!”と心の底で思っていた。
 

2日目、朝の送迎車に彼の姿は現れなかった。

僕は出発前に送迎車の中でNくんに電話してみたが、つながらなかった。

Nくんは無断欠勤した。
 

午前の仕事中、Nくんのことを考えて腹が立ってしょうがなかった。

こんな環境で働けずにどこで働くつもりか。

だから引きこもりに陥るんだ。

そんなことを思って、帰ったらどう怒鳴ってやろうかと腹がぐるぐると疼いていた。
 

午前の仕事を終え、Nくんにすぐに電話した。

留守番サービスが冷たく僕を対応した。

寮に帰ると、すぐに隣にある彼の部屋をノックした。

返事はなかった。

またノックをしてみた。

返事はない。

僕はしかたなく自分の部屋に入り、窓を開けてみた。

すると、隣の部屋とつながっていることが判明した。

ベランダに出てNくんの部屋の窓を触ってみた。

鍵が開いていた。

鍵を開けて、Nくんの部屋に勝手に入った。

Nくんはベッドに横になっていた。

僕が入ってきたのを確認して起きた。

 

僕はNくんの無事を確認すると、安堵した。

午前の作業中、あれだけ腹を立てていたが、Nくんがいることに嬉しさを感じた。

「Nくんが働く働かないは自由だよね。

Nくんに合う環境が、きっと見つかるといいね。」

そんな言葉を掛けて、Nくんの部屋を後にした。
 

午後の仕事を終えた。

2日目だったからか、初日ほど意識的には疲労感を覚えず帰ってくることが出来た。

とは言え、ずっとの立ち作業だったので足には疲労を感じる。

寮に帰ると、すぐに天然温泉に入って身体を癒やした。

部屋に戻り、Nくんがいるであろう、隣の部屋をノックしてみた。

反応はない。

ドアノブを回してみた。

昼間に回した時には鍵がかかっていたが、夜に回してみると鍵がかかっていない。

ドアを開けた。

Nくんの姿はなかった。

荷物も一つ残らずなかった。

僕はゾッとした。
 

思い返してみるとNくんは初日に財布を送迎車に忘れてなくし、ロッカーの鍵も紛失していた。

従業員の説明も聞いているようで理解しておらず、寮に戻ると全部僕に確認していた。

そういうことが苦手な人なのかもしれない。
 

もしかしたらひどく効率化された社会では、敏感な感覚を持ったNくんみたいな人は生きづらいのかもしれない。

時給1,200円もらっている職場は、完全に大手で至極効率的に感じる。

ある程度鈍感な僕は、自分の感覚を殺して、社会に溶け込むことが出来るのかもしれない。

そんな僕自身をあまり好きにはなれない。
 

初日の晩には一緒に語り合った。

とても楽しい時間だった。

Nくんは1ヶ月間苦楽を共にするであろう同志として、僕の心の支えになるかもしれない存在だった。
 

でも、結局さよならすら言えなかった。

昼間会うことが最後になるなんて想定してなかった。

寂しかった。

今、電話してもつながらない。

初日の晩に一緒に飲んだ、ストロングチューハイのグレープフルーツ味を飲みながらこの文章を書いている。

もっと楽しく!

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